PR代理店の選び方

広報専門紙「広報会議」に執筆しました。テーマは「PR会社の選び方」。

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月刊広報会議9月号に執筆しました。
私自身現在はPR会社を経営しておりますが、かつては25年を超える複数の事業会社でのPR経験の中で数々のPR会社とお付き合いしました。
その経験をもとに皆さんがPR会社を選択する際に気を付けるべき点について僭越ではありますが自分の成功経験・失敗談をベースにアドバイスさせていただいております。

大切なポイントはPR会社の規模を問わず‘誰が’自社の主要担当者としてサポートしてくれるのかという点です。
これだけは組織力では補えないポイントになります。
これからご説明する内容はその点を前提に参考にしていただければと思います。

記事は主に5つのテーマで構成されています。
1つ目はPR会社に提案書をいただく前に事業会社がすべきこと、2つ目は自社の要件に合ったPR会社の見極め方、3つ目は自社をサポートしてくれるチームメンバーについて知ること、4つ目は自社の状況に合わせ柔軟に体制を変えてくれるか否か、最後にKPIを提案してくれる会社かです。

詳しくは本誌をご購入いただきじっくりとお読みいただければ幸いです。
私の記事はおまけみたいなもので、他にも中身の濃い情報が盛沢山の9月号です。

では簡単にポイントをご説明します。
提案をいただく前に事業会社がすべきことですが、重要な点は守秘義務契約を結んででもPR会社に事前に明確な情報を提供すべきという内容です。

中途半端かつ断片的な情報ではPR会社から素晴らしいご提案をいただけない可能性があります。
事業のゴールやチャレンジ、ターゲット含め会社の状況やPR部門でのチャレンジなど出来るだけ詳細な情報を提供することに努めるべきです。

続いて自社の要件に合ったPR会社の見極め方ですが、多くのPR会社は見栄えの良い過去の成功事例をもってきます。
それが自社の現状課題解決に合っているか否かは別問題です。
皆さんは何が自社のソリューションになり得るか否かを吟味する必要があります。

また、自社をサポートしてくれるチームメンバーについて知ることも大変重要です。
PR会社によっては新規クライアント獲得のために営業の時のみ出てくる優秀な人材がいます。
その方のプレゼンに共感し採用したとしても、現場のチームメンバーにはならないケースがあります。
どんなメンバーが自社のPRをサポートしてくれるのか、しっかりと把握しておきましょう。

自社の状況に合わせ柔軟に体制を変えてくれるか否かも忘れてはいけない点です。
会社は生き物です。成長段階でゴールやチャレンジが変わっていきます。
PR会社には自社の成長スピードを理解し柔軟性をもって体制を調整してもらいたいものです。
例えば、SNSを強化したい、インフルエンサーPR手法を取り入れたいなど色々あるかと思います。
事業社のPRに寄り添い、状況を客観的に理解しつつ体制を整えてサポートしてくれるPR会社がいれば心強いものです。

最後にKPIを提案してくれるか否かという点になりますが、私自身はKPI設定は企業のゴールやターゲットによって様々に設定できると考えています。
例えば、新規顧客を増やしたいのか、ビジネスパートナーを開拓したいのか、販売する商品を増やしたいのかなどサポートする事業の目的によってPRのKPIも変えるべきと思います。
このようにその会社のPR活動に合ったKPI設定を提案してくれるPR会社がいることで、御社内の事業部とも合意形成しながら効率的かつ効果的なPR活動が実行できるのではと思います。

最善のPRパートナーを見つけることは容易ではありません。
また時間も要します。
最近では、弊社のようにリテーナー契約(月間活動契約)を結びながら、プロジェクトに応じてプロフェッショナル人材をチームに入れてサポートする方法も増えていると思います。
その利点はその時の注力分野に明るい経験者にチームに入ってもらうことで、より企業が達成したいPR効果を最短距離で生み出すことができる可能性が高まるからです。

いかがでしたでしょうか。
どの点も優秀な担当者であれば豊富な経験と多様な引き出しから自社に合った素晴らしい提案をしてくれるでしょう。
是非本誌をご覧になって今後のPR会社との付き合い方のご参考にしていただければ幸いです。

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