イノベーションを生み出す人材採用
「Amazonみたいに優秀な人材が採れない。」「人を採るのが本当大変。」という声はよくお聞きします。
企業にとって理想的な人材を採用することは非常に大変なことですよね。Amazonでも人材採用は人事だけでなく、横断的なチームを組んで注力しています。
特に新卒採用では、一般的に有名大学出身者に目がいきがちなようですが、そうではなくとも、どうやって育てていけば、その人たちが能力を発揮するか、という仕組みを作っていく方が、現代では戦力になると思っています。育て方次第でその会社にとって力強いリソースになります。人を育てる仕組みを作る方が、育てもせずただ有名大学というフィルターで人材を集めて何か考えろというよりは、よほど効率的です。
Amazonのリーダーシップ指針
Amazonでは、個人個人には能力差などのギャップがあると考え、そのギャップを埋めるための行動指針「リーダーシッププリンシプル(リーダーの14カ条)」というものがあります。Amazonのカルチャーには全社員がリーダーであるいう考え方が根付いています。役職者だけではなく、新卒で入ってきた人も、転職者も初日から全員がリーダーとなるのです。
この14カ条はAmazonのショッピングサイト上で確認することができます。
「Amazonでは、全員がリーダーです。」
Amazonの人材採用術
大企業ともなると行動指針がある企業がほとんどかと思いますが、行動指針は形骸化してしまうことも多いのが難点です。
Amazonでは形骸化しないよう、皆が意識的に行動できるような仕組みを作っています。例えば採用の時。仮に広報スタッフを採用したいとなった際、このたった一人の人材を採るための採用チームが組成されます。そのなかには、人事部や広報部だけでなく、広報に関わる部署のスタッフや、”バーレイザー”と呼ばれる、Amazonのリーダーとしての資質を持っているか否かを判断するためのスタッフが投入されます。バーレイザーが面接でスクリーニングするので、面接でAmazonが考えるリーダーの資質がない人は採用されない仕組みになっているのです。また、採用され、広報スタッフとなる人には、「リーダーの14カ条」のなかでも特に備えていて欲しい資質を広報部がチームに提示することで、チームは面接時に経歴書以外からも、その側面を中心に見て判断します。
無事採用が決まっても、入社後にはさらなるステップがあり、採用された人がリーダーになっていくのを強化するメカニズムが用意されているのです。このメカニズムはビジョンとミッションが浸透していくプロセスにもなっています。
リーダーシップ=イノベーション
Amazonにおいては、役職があるから、もしくはチームを束ねているからリーダーであるとはなりません。役職や部署に関係なく、すべての人がリーダー(Leader)です。自分がリーダーだと思って行動していくことのメリットには、
ビジョンとミッションを認識し、
「私はリーダーとしてどういう行動を取るべきなのか」「どんなゴールに向かって、どのようなプロセスを作り、どうやってプランを立てるべきなのか」というオーナーシップを持って行動ができ、
自立した社員が育つ
などがあります。
そのプロセスを作り、強いリーダーシップを発揮できる環境があるからこそ、Amazonには無駄な人が一人もいないのです。
そういう組織があるからこそイノベーションが起きると思っています。
今まで誰も思いつかなかったアイデアを出せるような、どの立場の人でも”発明”し、実行していける環境が Amazon の源になっているのです。
人の力がPR力に繋がる
テクノロジーを作っているのは人。その人が新しいものを発想して作れるような環境作りと、会社として大事な存在意義(ビジョン・ミッション)を実践するためのビジネスモデルを、社員全員が理解をして仕事をしているからこそ、今のAmazonがあります。
そのような組織ができてくると、ストーリーも作りやすくなります。
「だからこういう(商品/サービス)が生まれたんですね。」
「こういう組織を作って、こういう考え方を皆ができるようになって、それで生まれてきたのがこの(商品/サービス)です。」
となると、非常に説得力をもって世の中の人々に響くストーリーとなるのです。
会社の強みを作っていくということは、やはり人材から始まっているのではないでしょうか。
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